プレスリリース

2015/11/30

プレスリリース | 「NBDC RDFポータル」運用開始

このたびNBDCとDBCLSが協力して、生命科学分野のRDF形式によるデータベースを一箇所に集約した日本初のポータルサイトを構築し、2015年11月30日に公開しました。現在、各機関から提供された10件のRDFデータが登録されています。今後、多くの研究機関から多種多様なデータベースを集積し幅広い研究グループの連携に貢献することを目指しています。(写真はNBDC RDFポータルのデータベースリスト画面)

2014-11-21

ゲノム編集のためのガイドRNA設計ソフトウェアCRISPRdirectを公開

ゲノム編集は、ゲノムDNAの任意の部位の配列を削除したり、配列を挿入したりする手法であり、遺伝子の機能解析に有効な手法としてさまざまな場面で利用され、医療分野への応用も期待されています。今回の研究では、新しいゲノム編集の手法として注目されているCRISPR/Cas9システムに必要なガイドRNAとよばれる分子を設計するソフトウェアとして「CRISPRdirect」を開発しました。このソフトウェアを用いることにより、目的以外の部位で誤ってゲノム編集の起こる「オフターゲット効果」の少ない優れたガイドRNAを効率よく設計できることから、ゲノム編集のための強力なツールとして生命科学および医学研究への幅広い貢献が期待されます。(内藤雄樹 ライフサイエンス統合データベースセンター特任助教)

2014-11-18

消滅の危機にある熱帯氷河のユニークな生態系:アフリカの氷河上で新たに発見されたコケ無性芽の集合体

熱帯地域の高山には、現在急速に縮小しつつある「氷河」が存在しています。そのひとつ、ウガンダとコンゴ民主共和国の国境にあるルウェンゾリ山にある氷河の生態系を調査し、コケを中心とする生物の集合体が氷河を覆っていることを発見しました。このコケを「氷河コケ無性芽集合体(glacial moss gemmae aggregation: GMGA)」(画像参照)と名付け、形態的および遺伝子的な特徴から、南極でも報告されているコケ類「Ceratodon purpureus」と断定することができました。(植竹 淳 新領域融合研究センター/国立極地研究所 融合プロジェクト特任研究員)

2014-04-18

異なる方向に変化した遺伝子調節のしくみが、新たな種をもたらす!

祖先が共通であっても長い間地理的に隔てられると、生殖が成立しなくなることが知られています。動植物に広く見られる「生殖隔離」と呼ばれるこの現象は、遺伝子の混合を回避し、新しい種を生む原動力の一つです。この原因は、性染色体の一つであるX染色体と常染色体の組み合わせの不具合だと考えられてきましたが、このたび2亜種のマウスを使った実験によって、長い間謎であった分子レベルでのメカニズムを解明しました。(岡彩子 新領域融合研究センター特任研究員)